副業お役立ちQ&A

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目次

Q1.副業とは何ですか?

A.副業とは、収入を得るために本業以外の仕事に従事することを指します。
 具体的には、アルバイト、在宅ビジネス、内職などの形態があります。
 日本では副業禁止の可否は企業によって異なりますが、労働基準法に基づいて副業を制限することはできません。 最近では、複業という言葉も登場し、複数の仕事を持つことが増えています。
 複業の魅力は、それぞれの仕事が相互に良い影響を与えることです。

Q2.副業を始める前に知っておくべきことは何ですか?

A.副業を始める前に知っておくべきことは、以下の通りです。

・所得税と確定申告
 副業での所得が一定額を超えると、確定申告が必要になります。副業による所得に対する税金や社会保険の手続きを理解し、適切に行いましょう。

・就業規則の確認

  本業が副業を認めているかを確認し、就業規則に副業に関する規定があるかを把握しましょう。

・禁止されている業種や業務内容の確認

 副業自体が禁止されていなくても、就業規則で制限されている業種や業務内容があるかを確認しましょう。

Q3.副業を始めるために必要な手続きは何ですか?

A.

・確定申告
副業の年間所得が20万円を超えると、翌年の2月16日から3月15日までに確定申告を行う必要があります。

・住民税申告
 所得に関わらず確定申告をしていれば、住民税は確定申告の内容に基づいて加算されますが、確定申告をしていない場合は住民税申告の手続きが必要です

・社会保険の手続き
 本業と副業の両方で社会保険の加入要件を満たす場合、適切な手続きが必要になります。

・開業届
 会社員(正社員)が副業で個人事業主として活動する場合、開業届の提出が必要になることがあります。

Q4.会社員が副業を始める際に注意すべきことは何ですか?

A.まず、所属する会社の就業規則をよく確認しましょう。
 副業に関する規定があるかどうか、ある場合はどのような制約があるかを把握することが重要です。

 2018年1月の「モデル就業規則」の改訂や、政府の働き方改革の一環としての副業推進を背景に、企業の副業解禁は年々増加傾向にあります。
 しかし、「副業OK」の企業でも、就業規則で一定の条件を設けている例があります。

 そのため、副業を始める際は、事前に就業規則を確認することが重要です。
 本業への影響を考慮し、会社が定める条件を満たさなければ副業を認めない企業も存在します。
 また、報告が必要な場合もあるため、上司や担当部署への確認も必要でしょう。

 一般的に、会社員の副業は違法ではありませんが、公務員などの一部の職種や、未だ副業を禁止する企業も多いことから、慎重に対応する必要があります。

Q5.会社員が副業を始める前に、会社に報告する必要があるのでしょうか?

A.会社員が副業を始める際には、会社に報告する必要があるかどうかは会社の就業規則や労働契約によって異なります。
 一般的には、就業規則で副業を禁止または制限している場合がありますが、法的には全面的な副業禁止を企業が行うことはできません。
 したがって、副業を始める前には所属する会社の就業規則をよく確認し、副業に関する規定があるかどうかを確認しましょう。
 また、副業が会社に影響を与えないことを確認するため、事前に会社に報告することが望ましい場合もあります。
 副業が会社にバレる可能性や特別徴収の住民税の増加などを考慮し、事前確認はマストです。

Q6.会社員が副業を始めるにあたって、企業の許可が必要ですか?

A.会社員が副業を始める際に、企業の許可が必要かどうかは会社の就業規則によって異なります。
 一部の会社では副業を認める「許可制」や、仕事に支障がない限り副業を認める「自由制」を採用しています。

Q7.会社員が会社にバレずに副業をする方法は?

A.

・住民税や社会保険の注意

 会社員の場合、住民税は毎月の給与から天引きされて会社から納付されています(特別徴収)。

 住民税は収入に応じて納付金額が増えていくため、副業で所得を得たことにより住民税が上がってしまうと、経理担当者が会社側で支払っている以上の収入があることに気付き、会社にバレる可能性があります。
 また、副業がパート・アルバイトなどの場合は、労働時間などの所定の要件を満たすと社会保険への加入が義務付けられます。

 給与所得を2カ所以上から受け取っている場合、本業と副業の割合で社会保険料を納めることになりますので、社会保険料支払いのためにバレる可能性があります。
 住民税の申告方法を工夫することで、副業がバレるリスクを減らすことができます。
 たとえば、特別徴収ではなく自分で納付する「普通徴収」を選択することで、会社にバレる可能性を軽減できます。
 副業での所得税の確定申告の際、確定申告書第二表の「住民税に関する事項」で「自分で納付」を選択します。
 役所へ収入を申告する場合も申告書の「支払い方法」で「自分で納付」を選びます。
 ただし、平成29年度から、原則として住民税は特別徴収を徹底するように義務付けられています。
 それに伴い、自治体によっては、普通徴収による手続きを認めてもらえないこともあるでしょう。

・会社設立を検討する

 副業を行う際には、個人で事業を行うよりも、会社を設立して法人として副業を行うことで、個人としての所得とは別になるため、会社にバレるリスクが低くなります

・情報の漏洩を避ける

 副業については、社内での情報漏洩を避けるため、SNSなどで個人を特定できる情報発信を控えましょう。

 SNSを活用する際には、個人アカウントではなくビジネスアカウントを作成することで、副業を行っていることを公にしないようにできます。

Q8.副業で得た収入に対する税金はどのように計算されますか?

A.会社員が副業で得た収入に対し、所得税は、課税所得から所得控除を差し引いた金額に税率を掛けて計算される一方、住民税は、課税所得に住民税率を掛けて計算されます。

 なお、副業で得た収入は、本業の給与所得と合算され、その合計額に対して課税されます。

Q9.会社員が副業をする場合、どのようなスキルが必要ですか?

A.

・時間管理スキル

 本業と副業の両立には効果的な時間管理が必要です。

 タスクの優先順位を決め、効率的に作業を進める能力が求められます。

・コミュニケーションスキル

 顧客やクライアントとの円滑なコミュニケーション能力が重要です。

 要件のヒアリングや適切な情報提供ができることが求められます。

・マーケティングスキル

 自身のサービスや製品を適切にプロモーションし、顧客を獲得するためのマーケティングスキルが必要です。

・財務管理スキル

 収支の管理や予算立案、経費精算などの財務管理スキルが求められます。

・問題解決能力

 予期せぬトラブルや課題に対処するための問題解決能力が必要です。

・デジタルスキル

 オンラインでのビジネス展開やマーケティングを行うためのデジタルスキルが重要です。

Q10.在宅副業のメリットとは?

A.

・柔軟な働き方
 在宅の副業は自宅や好きな場所で仕事ができるため、通勤時間の節約や自分のペースで働くことができます。
 また、会社へ行って働くとなると、身だしなみを整えたりなどの最低限の身支度が必要になりますが、在宅副業の場合は仕事へ行く準備をする時間がいりません。
 オンライン会議がない副業であれば、好きな格好でのびのびと仕事ができます。

・家族や趣味と両立
 在宅の副業は家族や趣味と両立しやすいため、ワークライフバランスを保ちやすいです。
 特に、お子さんが小さいとどうしても、育児や家事を優先させなければならない状況が多いでしょうが、在宅の副業は就業時間が決まっておらず、自分の好きなタイミングで働けるので家事や育児との両立がしやすいです。

「今日は朝に1時間だけ」「明日は夜に3時間」など、自分のペースで働ける仕事が多いでしょう。

・収入の追加
 本業にプラスして収入を得ることができるため、生活費の補填や貯金に役立ちます。

・スキルアップ
 自宅で仕事をすることで、自己管理能力やコミュニケーション能力などのスキルを向上させることができます。
 さらには、副業で未経験の分野に挑戦し、新たな資格やスキルを習得することもあります。

 本業だけでは見えなかった世界が広がり、価値観にも変化が生まれるでしょう。

・副業の選択肢が広がる
 在宅の副業は、場所を選ばずに様々な仕事ができるため、多様な副業の選択肢が広がります

・人間関係で悩まない

 在宅副業の場合、インターネット経由の仕事の受発注が大半なので、誰かとの対面コミュニケーションはありません。

 職場で働くとなると、周りに気を使うなど多少の人間関係によるストレスが発生しますが、在宅副業では誰にも気兼ねなく、もくもくと1人で作業を進められます。

Q11.副業しない方が良いケースは?

A.副業を避けるべき明確な基準は存在しませんが、新たに就職・転職したばかりの場合や職務上の秘密保持義務に違反する恐れがある場合、または本業の職場が副業を禁止している場合などは、副業を推奨できません。

 副業が禁止されている職場で副業が発覚した場合、その対応は副業の内容や企業の方針によって異なりますが、説明を求められることや、最悪のケースでは給与の減額や出勤停止などの処分を受ける可能性があります。

・就業規則での禁止
 所属する会社の就業規則で副業が禁止されている場合、法令遵守の観点から副業を行うことは避けましょう。

・本業への影響
 副業が本業に影響を及ぼし、業務の品質や生産性が低下する可能性がある場合、副業を控えましょう。

・競業避止義務
 本業と同様の業務を行う副業や、本業の競合他社との関係がある場合、競業避止義務に抵触する可能性があるため、副業を行うことは避けましょう。

Q12.会社員が副業で開業届を出す必要はありますか?

A.一般的には、副業で事業的な収入を得る場合は、開業届の提出が必要になります。
 開業届は、所轄の税務署に開業から1か月以内に提出するもので、個人事業主としての事業開始を届け出るものです。

 開業届を出すメリットとしては、経費の範囲が広がったり、青色申告特別控除や損益通算などの税制優遇を受けられたりすることが挙げられます。

 ただし、開業届の提出は義務ではなく任意ですし、副業収入が少ない場合や事業的規模でない場合は、開業届を出さなくても問題ありません。

Q13.会社員が副業したいけど、時間がない?

 副業を始めたいが時間がない場合、副業を開始する前に時間の使い方を見直しましょう。

 たとえば、日常のスケジュールを見直し、効率的な時間の使い方を模索することで、副業に充てられるスキマ時間を見つけることができます。

 また、副業を始める際には、自分の得意な分野や趣味を活かした副業を選ぶことで、本業との両立がしやすくなります。

 さらに、効果的な時間管理や優先順位の設定を行うことで、限られた時間の中で効率的に副業を進めましょう。

 副業を始める際には、時間の使い方を工夫することが、会社員でも副業を成功させる第一歩です。

Q14.副業を始める前に知っておくべき基本事項は何ですか?

 副業を開始する前に、法的制限や所得税に関する知識が必要です。
 正社員として働いている場合、副業が許可されているか会社の規則を確認する必要があります。
 また、副業から得た収入には税金がかかりますので、税金の申告方法についても理解しておく必要があります。

 たとえば、フリーランスとして副業を始める場合、個人事業の開業届けが必要になることがあります。
 また、年間で得た収入が一定額を超える場合は、所得税の確定申告が必要になります。
 副業をスムーズに始めるためには、事前に必要な法的制限や税金の知識を得ましょう。

Q15.副業のアイデアをどのように見つけることができますか?

 副業のアイデアは、自分のスキルや趣味、市場のニーズを分析することで見つけることができます。
 自分の得意分野や楽しんで取り組めることを仕事にすることで、長続きしやすく、また市場のニーズがあるものを選ぶことで収益性を高めることができます。

 たとえば、ウェブデザインが得意なら、フリーランスのウェブデザイナーとして副業を始めることができます。
 また、手作りのアクセサリーを趣味で作っているなら、オンラインショップを開いて販売するのも良いでしょう。
 副業のアイデアを見つけるには、自分のスキルや趣味、そして市場のニーズを考えましょう。
 詳しくは、拙著「副業で稼げる人は知っている最高のはじめ方」をご覧ください。

Q16.副業と本業のバランスをどのように保つことができますか?

 副業と本業のバランスを保つためには、時間管理と優先順位の設定が重要です。
 本業に支障をきたさないようにしながら、副業にも十分な時間を割くことは簡単ではありません。
 そのため、効率的な時間管理と、どちらを優先するかの明確な基準が必要になります。
 
 たとえば、副業には週末だけ時間を割く、本業の業務が繁忙期の時は副業を控えるなどの基準を設けると良いでしょう。
 また、仕事と私生活のバランスを取るためにも、オンとオフの時間をしっかり区別することが重要です。

  副業と本業のバランスを保つためには、時間管理と優先順位の設定に注意し、自分自身の健康と幸福も考慮に入れましょう。

Q17.副業で得た収入を増やすための戦略はありますか?

 副業の収入を増やすためには、スキルアップと市場ニーズの把握が重要です。
 高度なスキルや特化した知識を持つことで、より価値の高いサービスを提供することができ、それにより収入を増やすことが可能になります。
 また、市場の動向を常にチェックし、ニーズに合ったサービスを提供することも収入向上に繋がります。
 
 たとえば、プログラミングスキルを持っている場合、最新の技術を学ぶことでより多くのクライアントから仕事を受注することができるでしょう。
 また、フリーランスのライターであれば、SEOライティングなどの需要の高い分野の知識を深めることが有効です。
 
 副業で収入を増やすためには、自分のスキルを磨き、市場のニーズに応えられるサービスを提供することがカギです。

Q18.副業を始める上での心構えや注意点は何ですか?

 副業を始める際には、リスク管理とモチベーション維持が必要です。
 副業は本業と同様、失敗のリスクを伴います。
 そのため、経済的なリスクや時間の投資に関して慎重な計画が必要になります。
 また、長期間にわたって副業を続けるためには、モチベーションの維持が重要です。

 副業での投資を始める場合、失敗した時のために、元手となる資金の管理をしっかりと行う必要があります。
 また、副業が上手くいかない時期があっても、初期の目標を思い出し、モチベーションを維持することが大切です。

 副業を始める際には、リスクを管理し、モチベーションを維持することで、長期的な成功に繋げましょう。

Q19.副業を始める際の第一歩は何ですか?

 自分の興味やスキルを評価し、市場ニーズと照らし合わせることが第一歩です。
 自身の強みや市場の要求を理解することで、成功の可能性を高めることができます。

 たとえば、趣味の写真撮影が上手なら、ストックフォトサービスでの販売や写真撮影の副業が向いています。
 副業を始めるにあたり、自分の興味やスキルの評価が重要な第一歩となります。

 次に副業を始める前に市場調査を行うことです。
 自分のスキルやサービスが市場でどのように受け入れられるかを理解することで、成功の確率を高めることができます。

 たとえば、ウェブ開発のスキルがある場合、フリーランスのプロジェクトが豊富にあるプラットフォームを調べることから始めると良いでしょう。
 市場調査により、副業を成功に導くための第一歩を踏み出すことができます。


 詳しくは、拙著「副業で稼げる人は知っている最高のはじめ方」をご覧ください。

Q20.副業での収入管理のコツは?

 きちんとした記録をつけ、税金の申告を正確に行うことが重要です。
 収入や経費を正確に把握することで、税金の申告ミスを避け、財務状況を明確に保つことができます。

 収入や経費に関する領収書を保存し、専門の会計ソフトウェアを利用すると便利です。
 副業収入の管理には、正確な記録と適切な税金申告が欠かせません。

Q21.副業とプライベートの時間をどうバランスさせるか?

 自分自身と家族との約束を守るために、副業とプライベートの時間を明確に区分けすることが重要です。
 仕事とプライベートのバランスが崩れると、ストレスや家庭内での問題が生じる可能性があります。

 副業のための作業時間を設定し、その時間外は家族や趣味の時間に充てるなど、明確なルールを作ることが有効です。
 副業とプライベートのバランスを適切に管理することで、ストレスを減らし、家庭生活と仕事の両方で満足度を高めることができます。

Q22.副業で成功するための心構えは?

 持続可能なモチベーションと失敗を恐れない姿勢が重要です。
 副業では試行錯誤が必要であり、持続的な努力が成功へのカギとなります。

 失敗を学びの機会と捉え、継続的にスキルアップを図ることが大切です。
 成功への道は継続と学びによって築かれます。失敗を恐れずに挑戦し続ける心構えが必要です。

Q23.副業で燃え尽き症候群を防ぐには?

 自己管理と適切な休息が必要です。
 副業と本業を同時にこなすことはストレスが大きく、燃え尽きのリスクを高めます。

 定期的に休息を取り、趣味やリラクゼーションの時間を設けることが効果的です。
 適切な自己管理と休息を取ることで、燃え尽き症候群を防ぐことができます。

Q24.副業を法的に安全に行うために必要なことは?

 法的要件と税金の知識が必要です。
 副業には本業とは異なる法的な要件や税金の申告が伴うため、これらを理解しておくことが重要です。

 たとえば、副業がフリーランスとしての仕事であれば、個人事業主として税務署への申告が必要になる場合があります。
 法的な要件を遵守し、税金の申告を適切に行うことで、副業を安全に行うことができます。

Q25.副業のための時間をどう見つけるか?

 日常生活の中で非効率な時間を見つけ、それを有効活用することです。
 多くの人が時間がないと感じている中で、副業のための時間を確保するには、日々の生活を見直し、無駄な時間を削減する必要があります。

 たとえば、通勤時間をオーディオブックの学習時間に変える、テレビの時間を削減して副業の時間にあてるなどが考えられます。
 日常生活の中で無駄な時間を見つけ出し、それを副業のために有効活用することで、時間を作り出すことができます。

Q26.副業に最適な業種は?

 自分のスキルや興味、市場の需要に合った業種を選ぶことが最適です。
 自分の得意なことや好きなことを副業にすることで、継続しやすくなりますし、市場の需要がある分野を選ぶことで収益性を高めることができます。

 たとえば、ITスキルがあるならば、ウェブ開発やプログラミングのフリーランスが適しています。
 また、ライティングが得意ならば、コンテンツ作成やブログ運営が良いでしょう。
 自分のスキルや興味、市場の需要に応じた業種を選ぶことで、副業を成功させることができます。

Q27.副業を始める際の資金はどの程度必要か?

 副業によって必要な初期投資は異なりますが、多くの場合、低コストで始めることが可能です。
 特にオンラインで行う副業の場合、必要なのはインターネット接続とパソコン程度であり、大きな投資は不要です。

 たとえば、ブログ運営やアフィリエイトマーケティングのような副業では、ドメインとホスティングの費用だけでスタートできます。
 副業を始めるための初期投資は、選ぶ業種によって異なりますが、多くの場合、比較的低コストで始めることができます。
 また、元手ゼロから始められる副業はたくさんありますので、そこからスタートしてみましょう。
 ほかにも自己アフィリエイトという方法で初期資金を得ることもできます。

Q28.副業での目標設定の重要性は?

 明確な目標を設定することで、副業の方向性を定め、モチベーションを維持することができます。
 目標がないと、副業を続ける動機が薄れがちです。また、具体的な目標は進捗の測定を可能にし、必要な調整を行う基準となります。

 収入増加、スキル習得、新しいキャリアパスの開拓など、副業に関する具体的な目標を設定し、それを達成するための計画を立てます。
 目標設定は副業を成功に導くための重要なステップであり、モチベーションの維持と方向性の確保に役立ちます。

Q29.副業で遭遇する可能性のある困難とは?

 時間管理の難しさ、収入の不安定性、本業との競合など、副業で遭遇する可能性のある困難は多岐にわたります。
 副業は本業と同時に行うため、時間的な制約が大きく、また新しいビジネスを立ち上げる際の不安定さに直面することもあります。

 特に開始当初はクライアントの獲得が難しく、収入が不安定になりがちです。
 また、本業の業務時間に副業が影響を及ぼさないよう注意が必要です。
 副業を始める際は、遭遇する可能性のある困難を認識し、それらに対処するための準備をしておくことが大切です。

Q30.副業の成功例を知ることの重要性は?

 副業の成功例を知ることで、モチベーションの向上や有効な戦略のヒントを得ることができます。
 他人の成功事例は、自分自身の副業に対するアプローチを再考させ、新たなアイデアを提供してくれます。

 たとえば、ソーシャルメディアを活用した個人事業の成功例や、サイドビジネスで大きな成果を上げたフリーランスのストーリーなど、多様な事例を調べることが有益です。
 成功例を学ぶことで、副業における効果的な戦略を理解し、自身の取り組みに活かすことができます。

Q31.副業を選ぶ際の基準は?

 自分のスキル、興味、時間的制約、そして市場の需要を考慮することが選択基準になります。
 自分に合った副業を選ぶことで、継続性が高まり、成功の可能性を高めることができます。

 たとえば、技術的なスキルを生かせるフリーランスのプロジェクト、趣味を活かしたクリエイティブな副業など、個人の資質に合った選択をすることが大切です。
 副業を選ぶ際には、自分の状況と市場の需要を総合的に考慮し、最適な選択を目指すことが重要です。

Q32.副業でのネットワーキングの役割は?

 ネットワーキングは副業の機会を広げ、新たなアイデアや情報を得るために重要です。
 良好な人間関係を築くことで、新しいプロジェクトの紹介やビジネスのヒントを得ることができます。

 たとえば、オンラインのコミュニティや業界イベントに参加することで、同じ分野で活動する人々との関係を築くことができます。
 ネットワーキングを通じて、副業における有益な情報や機会を広げることができます。

Q33.副業を長期的に続ける秘訣は?

 副業を長期的に続ける秘訣は、持続可能な計画の立案、モチベーションの維持、そして適切なバランスの確保にあります。

 副業は本業と並行して行われるため、時間とエネルギーの限られた中で、継続的に努力を重ねる必要があるので、自分自身の限界を理解し、無理なく続けられる計画を立てることが重要です。
 また、長期間にわたって副業を続けるには、途中で挫折しないためのモチベーションの維持が欠かせません。
 さらに、副業と本業、そしてプライベートの時間の間で適切なバランスを見つけることで、心身の健康を守りつつ、副業を長く続けることができます。

 たとえば、副業としてフリーランスのライティングを始める場合、最初から毎日数時間を割くのではなく、週末に集中して作業をするなど、自分のライフスタイルに合ったスケジュールを作ることが重要です。
 また、副業での小さな成功を祝うことでモチベーションを保ち、本業や家族との時間も大切にすることで、心身のバランスを保ちます。

 副業を長期的に続けるためには、実現可能な目標設定と計画、モチベーションの維持、生活のバランスの取り方を意識することが大切です。
 また、自分に合った副業を選び、適切なペースでコミットすることが、長期的な成功への鍵となります。

Q34.副業はバレる?

A.なぜ副業がバレるのか
 結論から言うと、会社に副業がバレることがあります。
 バレる理由としては、以下のようなケースが考えられます。

・住民税が増えることでバレる可能性があります。
・社会保険への加入でバレることもあります。
・休憩中に副業をしているのを見られてバレることがあります。
・個人のSNSやブログの投稿からバレることがあります。
・副業先のお店に会社の人が来てバレることがあります。
・うっかり話してしまってバレることもあります。

 会社員の場合、住民税は毎月の給与から天引きされて会社が納付しています(特別徴収)。
 副業によって所得を得たことで住民税が上がると、経理担当者が会社が支払っている以上の収入があることに気づくことになります。
 地方自治体によっては、アルバイトなどの副業の給与は普通徴収に含まれていない場合もあります。
 また、副業収入が不動産所得、事業所得、譲渡所得、山林所得の場合で赤字になると本業の給与所得と損益通算され、地方自治体から勤め先に通知される源泉徴収税額が減額される場合もバレることになります。

 また、副業がアルバイトなどで雇用関係が発生する場合、労働時間などの要件を満たすと社会保険への加入が義務付けられます。
 給与を2カ所以上から受け取っている場合、本業と副業の割合で社会保険料を納めることになりますので、社会保険への加入でバレることもあります。

 制度上は注意していても、働いているところを見られたり、個人作家として知名度が上がったりすることでバレる可能性があります。

Q35.副業がバレない方法はある?

 絶対にバレない副業の方法はありませんが、副業をする際にはいくつかの対策を講じることが重要です。
 まずは就業規則を確認し、副業が禁止されている場合は会社に相談するか、許可を得ることをおすすめします。

 副業には法的な制約はありませんが、就業規則に違反すると会社から処分を受ける可能性もありますので注意が必要です。

 もし副業を相談せずに行わなければならない場合もあるかもしれません。
 そこで、副業がバレないようにするための3つの対策をご紹介します。

  1. 確定申告時に住民税の徴収方法を普通徴収にし、住民税を自分で納付する
  2. 副業の話を会社の人にしない
  3. SNSで個人や仕事に関する情報を公開しない

 先ほどお伝えしたように、住民税の増加は会社の経理担当者にバレる可能性があるため、確定申告時に自分で住民税を納付する方法を選ぶことで、バレるリスクを減らせます。
 ただし、自治体によっては普通徴収が認められない場合もあるので注意が必要です。
 しかし、これらの対策を講じることで副業がバレるリスクは減らせるでしょう。

 また、副業について会社の人に話してしまうと噂が広まる可能性もあるので、絶対にバレたくない場合は話題にしないようにしましょう。

 SNSでも同様で、個人や仕事に関する情報を特定できる投稿は控えるようにしましょう。

 なお、株式投資や投資信託などは資産運用であり、副業には該当しません。また、非課税の制度も充実していますので、副業禁止が気になる方は資産運用を検討してみてください。

 副業が禁止されている会社でも、自分の力を試したいや収入を増やしたいという人は多いでしょう。絶対にバレない方法はないと思いますが、バレにくくするためのポイントを押さえておきましょう。

Q36.副業は実際どれくらい儲かる?

 厚生労働省による「副業・兼業に関する労働者調査」によると、働いている人のうち約1割が副業をしていることがわかりました。

 副業や兼業をしている人の中で、収入が最も多いのは毎月5万円以上10万円未満の人々です。
 副業は大きな収入源となっているのですね。

 この調査から分かるように、副業の最大のメリットは収入の増加です。
 本業の収入が減ることや給与トラブルによる受け取りの遅れなど、リスクマネジメントにもなります。

 また、副業では本業で使っているスキルを活かすことができますので、スキルアップができるだけでなく収入も得られます。副業でのスキルアップは本業にもプラスになりますね。

 さらに、副業では未経験の分野に挑戦することもできます。
 そこで新たな資格やスキルを身につけることで、世界が広がり、自分の価値観にも変化が生まれるかもしれません。

Q37.自分に合った副業を見つけるには?

 自分に合った副業を見つけるには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
 ここでは、そのポイントとおすすめの副業を紹介していきます。

 まず大切なのは、副業の目的を明確にすることです。
 たとえば、将来につながる副業をしたい場合には、簡単でスキルを身につけることができない副業は選ぶ意味がありません。
 また、生活費の足しになる副業を早く始めたい場合には、初期投資が必要なものを選ぶのは目的に合っていません。

 副業を選ぶ際に重要なのは、「自分の目標や目的が達成されるかどうか」という点です。

 もし何を選べば良いかわからない場合は、自分の趣味やスキルを生かしてみましょう。
 資格やスキルを活かした副業なら高い報酬を期待できますし、趣味を活かした副業なら楽しく続けられます。

 次に、自分のスキルや特技をサービスとして提供するスキル販売です。
 ビジネス系のスキルだけでなく、占いや恋愛相談など、趣味として取り組んできたことにも需要があります。
 無料で利用できるアプリやサイトも多いため、初心者でも気軽に始めることができます。

 自分の得意なことや好きなことなら、無理なく楽しく続けることができるはずです。

Q38.もし副業したらどれくらいの税金がかかる?

 副業を行うことが必ずしも税金の課税を意味するわけではありません。
 副業からの収入と経費の額、また本業と副業のどちらで控除を申請するかによって、副業にかかる税金は変わります。

 所得税は「課税所得 × 所得税率 = 所得税額」の式で計算されます。
 さらに、副業による所得が増えると、復興特別所得税や住民税が高くなる可能性もあります。
 確定申告をしない場合でも、これらの税金を計算するためには、副業で得た所得を役所に申告する必要があります。

Q39.在宅の副業のメリットとは?

 在宅ワークは自宅で行えるため、多くのメリットがあります。

・通勤時間や準備の手間が不要で、無理なく働ける
 外で働く場合、最低限の身支度が必要ですが、在宅ワークではその準備が不要です。
 オンラインミーティングがなければ、好きな服装でリラックスして仕事ができます。
 また、通勤には時間と体力が必要ですが、在宅ワークでは通勤がないため、体力に自信がない女性でも楽に始められます。

・育児や家事との両立が容易
 小さなお子さんがいる主婦は、育児や家事を優先しなければならないことが多いです。
 在宅ワークは就業時間が固定されておらず、自分のタイミングで働けるため、育児や家事との両立がしやすいです。

・職場の人間関係に悩まされることがない
 在宅ワークでは、ほとんどがネットを通じて依頼を受け、成果物を納品するため、直接的なコミュニケーションは少ないです。
 職場で働く場合は人間関係によるストレスがありますが、在宅ワークでは1人で集中して作業できます。

・デメリットも確認しよう
 在宅ワークには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
 たとえば、仕事のオンとオフの切り替えが難しいことや、自己管理が必要なことなどです。

 副業を始める前に、働いた後のイメージやデメリットをしっかりと確認しましょう。

Q40.女性や主婦が在宅で副業を行うメリットはなんですか?

以下の3つがリモートワークの主なメリットです。

・通勤時間や手間が省け、無理なく働ける
・育児や家事とのバランスが取りやすい
・職場の人間関係に悩むことが少ない

通勤の必要がなく、時間の自由が利くため、柔軟な勤務が可能です。

Q41.副業で投資をしたら確定申告が必要?

副業としての投資には、通常の副業よりも大きな収益を得る可能性があることが最大のメリットです。
さらに、時間に縛られないという利点もあります。

ここで、副業として投資をする3つのメリットを紹介します。

・大きな収益を得る可能性
投資を副業とすることの利点は、大きな収益を得る可能性があることです。
超低金利の時代では、預金だけでは資産を増やすことはできません。

投資はリスクが伴いますが、リスクとリターンは投資の方法によって異なります。
一般的に、リスクとリターンは比例関係にあり、リスクが高いほどリターンも大きく、リスクが低い投資はリターンも少ないとされています。

初心者はリスクを抑えたリターンの少ない投資から始め、慣れてきたらリターンの大きい方法に挑戦することもできます。

・時間をかけずに資産運用
一般的な副業は、本業以外の時間を使って行われます。
インターネットを介した副業もありますが、それでも時間が拘束されます。
しかし、投資はスマートフォンがあれば可能で、投資信託では運用をプロに任せることができます。
本業以外で時間を拘束されたくない場合でも、気軽に副業として投資ができるのは大きなメリットです。

・非課税制度の利用・節税
投資を副業とするメリットには、非課税制度を利用したり節税ができる点もあります。
NISAを利用すると、利益が非課税になり、効率的な資産形成が可能です。

副業で投資し、20万円を超える所得があれば確定申告が必要です。
源泉徴収されている場合でも、投資所得は自分で申告する必要があります。

株式投資や投資信託では、証券会社の口座を一般口座と特定口座から選べます。
特定口座は証券会社が年間の損益を計算し、取引報告書を作成します。
「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の選択肢があり、源泉徴収ありを選ぶと税金の納付も証券会社が行います。そのため、確定申告の必要はありません。

他の投資方法でも20万円を超える所得がある場合は、確定申告が必要です。
20万円以下の場合は税務署への申告は不要ですが、住民税の申告は必要になります。

Q42.副業を始めるのに資格は必要?

介護、医療、保育の職業に就くには資格が必要です。
無資格でも働ける職種もありますが、資格を持つ人が優先されることが多いです。
採用される可能性を高めるためには、希望する仕事に必要な資格を事前に確認し、取得しておくことが大切です。

Q43.時間が確保できないんですが?

 「副業を始めたいが時間が足りない」というのは、多くの会社員が抱える問題です。
 50代になると体力も衰え、一日の仕事を終えて家に帰る頃には疲れ果てています。
 お風呂に入り、夕食を済ませ、一息つくとすぐに眠気が襲ってくる…そんな経験をお持ちの方も少なくないでしょう。

 平日の副業を諦め、休日を有効活用することも一つの解決策です。
 それでも、平日にわずかでも時間を見つけ出せれば、収入を得る速度は格段に変わります。
 自分の日常を見直し、無駄な時間を見つけてはいかがでしょうか。

 たとえば、以下のような時間です。
・通勤や帰宅時の移動時間
・会社の飲み会
・パチンコ
・テレビやゲーム
・YouTubeの視聴時間
 長年にわたって定着した生活リズムを変えるのは容易ではありませんが、経済的、精神的に少しでも楽になりたいのであれば、新たに時間を作り出す努力をするしかありません。

Q44.副業したら確定申告が必要って聞いたけど本当?

まず、サラリーマンや会社員の副業における確定申告が必要なケースを見てみましょう。

副業とは、本業以外で行う仕事のことを指します。会社が副業を許可しているか否かは関係ありません。

サラリーマンや会社員が勤め先以外で仕事をし、収入を得た場合、それは副業に該当します。
休日や勤務時間外に他の会社で働いたり、ホストクラブやキャバクラで勤務したり、手作りのアクセサリーや雑貨をフリーマーケットアプリで販売したりすることも含まれます。

副業からの所得が合計で20万円を超える場合、確定申告(青色申告)が必要です。
給与を1か所からのみ受け取っている場合、副業からの所得が年間20万円を超えたら確定申告が求められます。
ここでの所得とは、売上から経費を差し引いた金額(利益)です。

給与を2か所以上から受け取っている場合(例えば副業がアルバイトの場合)、年末調整が行われなかった給与の収入が20万円を超えると、確定申告が必要になります。
この場合、収入(支給金額)が基準となります。

給与を複数の場所から受け取り、さらに別の副業も行っている場合は、これらを合わせて判断します。

つまり、年末調整が行われなかった給与の収入と、その他の副業からの所得を合算して20万円を超えると、確定申告が必要です。
ただし、特定の条件を満たす場合は、確定申告が不要なこともあります。

副業の所得が20万円以下でも、確定申告が必要となるケースがあります。
それは、所得税の還付が可能な場合です。

副業からの給料で源泉徴収された所得税が多かったり、住宅ローン控除を初めて受ける場合など、確定申告を行うと所得税の還付が受けられます。

所得税の還付が見込まれる場合、確定申告を行うことが有利です。
副業から年間20万円を超える所得を得た場合は、毎年確定申告が必要です。
所得とは、収入から経費を引いた後の金額です。

WebライターやYouTuberなどフリーランスとして得た所得は、雑所得や事業所得として申告します。
確定申告を怠ると、延滞税などのペナルティが科されるため、期限内に申告することが重要です。
副業からの事業所得で「収入(売上)」から経費を引いた「所得(利益)」が年間20万円を超えた場合に確定申告が必要です。
ただし、経費を認められるためには、税務署に「開業届」を提出する必要があります。

副業の所得が年間20万円を超えた場合、個人で確定申告を行いますが、会社に知られないようにするためのポイントがあります。

住民税の徴収方法には、「特別徴収」(本業の会社の給料から天引き)と「普通徴収」(自分で納める)があります。
確定申告書の「住民税の徴収方法の選択」欄で「普通徴収」を選べば、副業が会社にバレることはありません。
それでも不安な場合は、税務署に確認すると良いでしょう。

Q45.副業禁止の会社に勤めながらの副業は違法?

 法律上、副業を原則として禁止する規定は存在しません。
 しかし、副業禁止を就業規定で定め、雇用契約に明記している場合、その規定に違反した社員に対してペナルティを課すことは許されています。
 このように一見矛盾しているように思えますが、職種や企業の規模に応じて特定の規制を設けなければ、他の法律に違反することもあり得ます。
 ただし、10名以上の従業員を抱える企業は就業規定を設ける義務があり、これを怠ることは問題です。
 また、就業規定で副業禁止と明記していないにもかかわらず、経営層が不明瞭な理由で副業を嫌う場合、副業が発覚した従業員に対する処分は法律に違反することになります。

Q46.副業で投資をするデメリット・注意点は?

 副業としての投資にはメリットだけでなく、元本割れのリスクなどのデメリットも存在します。

 元本割れのリスクが存在する
 投資には大きな利益を得る可能性がありますが、リスクも伴います。
 たとえば、株式投資では、購入した株の価格が下落して元本割れになることがあります。

 しかし、リスクを減らす方法として、値下がりしにくい銘柄を選ぶことができます。
 投資信託では、複数の投資対象に分散投資を行い、リスクを抑えた運用が行われています。
 専門家による運用であれば、個人で行うよりもリスクを低減できるでしょう。

・短期間での利益は難しい
 投資は、長期にわたって資産を形成することを基本としています。
 短期間で大きな利益を得ることは困難です。即座に資金が必要な場合は、確実な収入が得られる一般的な副業を選ぶことが推奨されます。
 投資は長期にわたることで、複利効果を通じて利益を得やすくなります。
 短期的な資金確保よりも、将来の資産形成を目的とした視点で行うべきです。

・投資には知識が必要
 副業で投資をする際には、関連する知識が不可欠です。
 投資信託は専門家が運用するものの、適切な商品を選ぶためには知識が求められます。

 特に、自分で銘柄を選んで運用する株式投資や、チャート分析が必要なFXでは、投資に関する深い知識が必要です。
 投資に関する書籍を読む、セミナーに参加するなどして、一定の知識を身につけた上で始めることが重要です。
 また、最初は少額の余剰資金から始めることを推奨します。

Q47.アルバイトとフリーランスはどう違う?

 アルバイトとフリーランスはどちらも正社員ではないものの、働き方、雇用形態、報酬において違いが存在します。

 アルバイトは、会社が定めた勤務時間と場所での労働が必要です。
 シフト制を採用していることが多く、自分の希望に沿った勤務が可能です。
 対照的に、フリーランスは自由な時間と場所での労働が可能で、納期までに仕事を完了させることが求められますが、自分のペースで進めることができます。

 雇用形態においても差異があります。
 アルバイトは会社に属しているため、保険料の大部分を会社が負担しますので、比較的安定した労働環境が提供されます。
 一方で、フリーランスはプロジェクトごとに業務委託契約や請負契約を結び、仕事を行い、会社に属さないため、社会保険料は全て自己負担となります。

 収入の稼ぎ方や所得の種類においても、アルバイトとフリーランスは異なります。
 アルバイトは時給制で、労働した時間に応じて収入を得ます。
 受け取る報酬は給与所得であり、会社が年末調整を行うため、個人で所得税や住民税を管理する必要はありません。
 フリーランスの報酬はプロジェクトや業務内容によって大きく変わり、スキルや知識が高ければ高収入を得る可能性もあります。
 フリーランスの所得は雑所得や事業所得として分類され、毎年確定申告を行う必要があります。

Q48.50代のダブルワークは体力的にきつい?

 20代から30代と比べて、50代でのダブルワークは肉体への影響が大きいと考えられます。
 特に配達員や店員のような屋外での仕事は体力を大きく消耗するため、時短勤務のような体への負担が少ない働き方を考慮することが重要です。
 副業を1日2時間以内に制限することで、無理なく持続可能な働き方が可能です。

Q49.50代からでも副業を始めるメリットはある?

副業を50代から始めることには多くのメリットがあります。
◎本業に依存しない収入源を確保することで、将来の金銭的な不安を軽減し、解消することができます。

◎定年後も年金だけに頼らずに済み、経済的に自由な生活を送ることが可能になります。

◎副業が成功し、大きな収入を得られるようになれば、早期退職の選択肢も出てきます。

◎経済的な利益だけでなく、「自分の力で稼ぐ」「老後も社会と繋がり続ける」などの精神的な自由や充実感を得ることができます。

◎副業により経済的、精神的な自由を手に入れることで、家族との時間を増やし、旅行や孫との交流を通じて家族の絆を深めることができます。

 大手企業でも副業を認める動きが増え、終身雇用制度がなくなりつつある今、自分の人生は自分で責任を持って進めていく必要があります。
 この流れは今後も加速するでしょう。

 50代から副業を始めるのは遅すぎることはありません。
 むしろ、会社に依存する生き方はリスクが伴います。
 20代や30代にはない、これまでの人生経験や社会人としてのスキル、知識を活かし、50代だからこそ稼げるチャンスがあります。

 副業によって人生の選択肢を広げることができるため、取り組む価値は大いにあります。
 50代という強みを生かし、積極的に副業に挑戦しましょう。

Q50.50代女性向きの副業はある?

 50代女性が最も稼ぎやすい仕事は、本業や家事のスキルを生かしたスキルシェアです。
 サービス業、コールセンター、梱包・軽作業、家事代行サービス、清掃業、介護職、調理補助など、様々な稼げる仕事があります。
 これらの仕事は、経験やスキルを活かしやすく、フレキシブルな働き方が可能です。

 また、在宅ワークや介護職など、人手不足が問題となっている職種では、Wワークを歓迎する雇用主が多く見られます。
 複数の仕事を掛け持ちしたい場合、「Wワーク歓迎」や「副業OK」といったキャッチフレーズを掲げる求人を探すと良いでしょう。
 なお、求人を探す際には、信頼性が高く大手のクラウドソーシングサービスや求人サイトの利用が推奨されます。

Q51.50代におすすめの副業は?

 50代からの副業には、体に負担が少なく初心者でも始めやすい短時間バイトや在宅ワークが適しています。
 アラフィフに差し掛かると健康問題が顕著になりがちで、肉体労働や重責を伴う仕事は体への負担が増します。
 可能な限り体への負担が少ない仕事を選び、副業を無理なく続ける方法を探しましょう。

 さらに、経費控除後の年収が20万円を超えた場合、確定申告が必要です。
 会社員で確定申告の経験がなければ、ソリマチやfreeのような会計サービスを利用し、申告準備を早めに始めましょう。在宅でできる仕事が推奨されます。
 屋外での仕事は一般的に肉体労働が多く、体への負担が大きいというデメリットがあります。

 対照的に、在宅ワークは健康やライフスタイルに合わせて作業量を調整しやすく、体を過度に使うことが少ないため、継続しやすいです。

Q52.家族と過ごす時間も大切にしたいですが?

 50代で家族がいる方々の多くは、お子さんも成長し、それぞれの時間を過ごすようになっているかもしれません。 

 それでも、家族との時間は大切にしたいものです。
 そうした方々には、在宅でできる副業を推奨します。
 拙著で紹介した副業は、ほとんどが自宅で完結可能な仕事です。
 直接人と会う機会も少なく、時間を柔軟に調整できる点も利点です。

Q53.本業に支障が出ることなく進められるかどうかが心配ですが?

 副業を始めることは、本業の収入を補う良い方法ですが、それが本業の仕事に支障をきたすようでは意味がありません。
 本業で安定した収入があるからこそ、副業を自由に楽しむことができるのです。

 本業と副業のバランスに関する興味深い研究があります。
 2018年にボール州立大学(アメリカ・インディアナ州)で行われた研究によると、本業のみの人々よりも、本業と副業を両立している人々の方が、仕事へのモチベーションが高いとされています。
 適切な副業は、本業にもプラスの影響をもたらす可能性があります。

 副業は、収入の面だけでなく、メンタルのサポートにもなります。
 特に、退職後の収入源として、また精神的に活動的であるためにも、副業は有効です。
 50代で定年後の生活を考えている方は、自分に合った副業を見つけ、長寿社会を生き抜くための一助としましょう。

Q54.50代のサラリーマンが副業を始めるメリットは?

 50代の方々が副業を行うことには、次のような利点があります。

・定年を迎えても年齢に関係なく働ける
 多くの職場では60歳から65歳で定年を迎えますが、医療の進歩により寿命が延びており、定年後に約30年の人生があります。
 副業で収入を得ることができれば、定年後も働き続けることが可能となり、年金だけでなく生活を支えることができます。

・年金以外の収入が増え、生活の不安が解消される
 副業によって年金以外の収入を得ることができ、生活の不安を軽減できます。
 さらに、自分で稼いだお金は自由に使うことができ、趣味や旅行などにも活用できます。

・サラリーマンのスキルを活かせる
 長年サラリーマンとして培ったスキルは、副業で活かすことができ、収入を得ることにつながります。
 スポットコンサルティングや簡単な翻訳・通訳など、自分のスキルを活かせる仕事は多くあります。
 本業で培ったスキルを活かせば、新しい分野でも専門家として活躍することが可能です。

 これらは、50代の方々が副業を行うことで得られるメリットです。
 副業を始める際には、どのような副業を選ぶか迷うこともあるでしょう。

Q55.50代のサラリーマンが副業を始めるデメリットは?

 副業には多くの利点がありますが、同時にデメリットも存在することをご理解いただけると思います。
 ここでは、副業を始める際に留意すべき点を詳しくご説明します。

・報酬が少ない場合がある
 年齢が高くなるにつれて、副業での収入を得ることが難しくなるという意見があります。
 これは、若い世代と比べて技術や知識に差があるためです。
 また、シニア層向けの副業が限られていることも、報酬が少なくなる原因の一つです。

・選択できる仕事が限られていると感じることがある
 年齢やスキルに応じて、副業で取り組める仕事の範囲が限定されることがあります。
 たとえば、身体的な負担が大きい仕事や、専門的な知識が求められる仕事などです。
 インターネットを利用した副業では、パソコンスキルや適切なインターネット環境が必要となるため、これも制約となり得ます。

・副業が禁止されている企業もある(発覚するリスクあり)
 企業によっては副業を禁止しており、副業が発覚した場合、解雇されるリスクもありますので、注意が必要です。
 副業禁止の規則があるにも関わらず副業をしている人もいますが、これは高いリスクを伴います。

 以上が、副業を始める際に留意すべき点です。副業は生活費を稼ぐ上で重要な役割を果たす可能性がありますが、デメリットも存在するため、リスクをしっかりと評価し、慎重に取り組む必要があります。

Q56.セミナーやスクールに通う必要がありますか?

 副業を始めるためにセミナーやスクールに通うことは必須ではありませんが、新しいスキルを身につけたり、特定の分野に関する知識を深めたりするためには非常に有益な選択肢となり得ます。

 副業を始める際には、その分野の専門知識や技術が求められる場合が多いです。
 セミナーやスクールは、短期間で集中的に学べる環境を提供しており、効率的にスキルアップを目指すことができます。
 また、同じ目標を持つ仲間と出会う機会もあり、ネットワーキングの観点からも価値があります。
 しかし、自己学習や実践を通じて必要なスキルを身につけることも可能であり、必ずしもセミナーやスクールに通う必要はありません。

 たとえば、プログラミングやデータ分析などの技術的なスキルを副業で活かしたい場合、オンラインコースやブートキャンプ形式のスクールで基礎から学ぶことが有効です。
 一方で、ライティングやデザインのように、既にある程度の経験がある場合は、オンラインのリソースや実践を通じてさらにスキルアップを図ることも可能です。

 セミナーやスクールに通うことは、副業を始める上で必須ではありませんが、新しいスキルを効率的に習得したい場合や特定の分野について深く学びたい場合には非常に有効な手段です。
 しかし、学習方法は個人の状況や学習スタイルによって異なりますので、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
 副業を成功させるためには、必要なスキルや知識を身につけることが最優先であり、そのための最適な学習方法を見つけることが求められます。
 なお、高度なスキルが求められる副業を早急に始めたい場合は、「副業で利益を得るためのスキルを学べる」かつ「コース終了時には収入を得られる」ようなセミナーやスクールを慎重に選んで参加しましょう。

Q57.副業が会社で禁止されているため、仮名を使って副業を行いたいと考えています。どのような名前が適切でしょうか?

 会社で副業が禁止されている場合、仮名を使って副業を行うことは、慎重に検討する必要があります。
 適切な名前の選択よりも、その行為のリスクと法的・倫理的な側面を考えることが重要です。

 仮名を使用して副業を行うことは、短期的には本業の職場に発覚するリスクを避けることができるかもしれませんが、長期的には重大な問題を引き起こす可能性があります。
 特に、所得税の申告、社会保険の問題、契約法の観点から見ると、仮名での活動は推奨されません。
 また、会社の規則を破る行為は、発覚した場合に解雇や法的な責任を問われる原因となり得ます。

 たとえば、仮名でフリーランスの仕事を受注し、その収入が発覚した場合、所得の隠蔽とみなされ、税務署から罰金を科されることも考えられます。
 また、会社が副業を禁止している理由は、本業への影響や利益相反のリスクを避けるためであり、このルールを破ることは信頼関係の損失につながります。

 仮名を使用して副業を行うことは、多くのリスクを伴います。
 副業を行いたい場合は、まず会社の副業に関する規定を再確認し、可能であれば上司や人事部門と相談することをお勧めします。
 仮に副業が認められない場合でも、将来的なキャリアパスやスキルアップのために他の方法を模索することが望ましいです。
 法的および倫理的な問題を避け、透明性を持って行動することが、最終的に自身のためになります。

Q58.振込先を家族名義の口座にしてもいい?

 副業の収益を家族名義の口座に振り込むことは可能ですが、税金処理や法的な側面を考慮する必要があります。

 収益の振込先が家族名義の口座である場合、税金の申告や収入の管理が複雑になる可能性があります。
 税務上、収益は口座名義人の所得と見なされることが多いため、実際に収益を得ている人物と名義人が異なる場合、正しい申告が行われているかどうかで問題が生じることがあります。
 また、将来的に収益の分配に関するトラブルが発生する可能性も考えられます。

 たとえば、副業で得た収益を配偶者の口座に振り込む場合、その収入は配偶者の所得として扱われ、配偶者の税金が増える可能性があります。
 また、万が一の場合(離婚や家族間のトラブルなど)に、収益の所有権に関する問題が生じる可能性もあり、収益の管理や税金の申告をスムーズに行うためにも、本人名義の口座を使用することが推奨されます。

 副業の収益を家族名義の口座に振り込むことは技術的に可能ですが、税金の処理や収益管理の面で不都合が生じる可能性があります。
 また、家族間の関係にも影響を及ぼす可能性があるため、このような方法を取る前には、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。
 最終的には、収益の管理と税金の申告を明確に行うためにも、本人名義の口座を利用する方が望ましいと言えるでしょう。

Q59.副業でも経費は認められる?

 副業でも、事業に関連する経費は原則として税務上の経費として認められます。
 これには、事業運営に直接関わる費用や必要な資材の購入費用などが含まれます。

 税務上、副業は本業と同様に収入を生み出す活動として扱われるため、その収入に対して発生した費用は経費として認識されます。
 経費として認められることによって、事業所得からこれらの費用を差し引くことが可能になり、実質的な課税所得を減らすことができ、納税額を適正化することが可能です。

 たとえば、副業でウェブデザインの仕事を行っている場合、関連するソフトウェアの購入費、仕事で使用するPCや周辺機器の購入費、クライアントとの打ち合わせでかかった交通費などは経費として認められます。
 また、専門書の購入費や資格取得のための学費も、その副業に直接関連していれば経費と認められる可能性があります。
・作業用のパソコン
・ノウハウの資料・本・新聞・有料メルマガは新聞図書費になる
・自宅の家賃のうち占有スペース
・10万円未満のデジタル機器(PCやスマホ)は、仕事に必要なら消耗品費になる。
・30万円以上のパソコンなどは減価償却対象になる。
・1人当たり、10,000円程度までは、打ち合わせランチやお茶代金は会議費になる。(R6.4.1~)

 副業で発生する経費は税務上認められますが、経費として申告するためには、それらの費用が事業活動に直接関連していることを証明できる必要があります。
 そのため、経費に関連するレシートや領収書はしっかりと保管しておくことが重要です。
 また、自分で経費の管理や申告を行う場合は、税法の知識を身につけるか、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。
 経費の適正な管理と申告によって、副業からの収入に対する納税額を適正化することが可能です。

Q60.副業でもうけすぎると年金保険料も高くなる?

 副業で得た収入が増加すると、年金保険料が高くなる可能性があります。
 これは、副業収入が全体の所得に加算され、所得に応じて国民年金や厚生年金保険の保険料が決定されるためです。

 日本では、国民年金(第一号被保険者)の場合、保険料は一律ですが、厚生年金保険(第二号被保険者)に加入している場合、保険料は所得に応じて計算されます。
 副業での収入が増加すると、その分、総所得が増え、結果的に厚生年金保険の保険料が高くなる可能性があります。
 また、個人事業主として副業をしている場合、国民健康保険の保険料も所得に応じて決定されるため、保険料が上がることがあります。

 たとえば、本業で年収400万円、副業で年収200万円の収入がある場合、副業分の収入が加わることで総所得が600万円になります。
 この増加した総所得に基づいて、厚生年金保険の保険料計算が行われ、保険料が上がる可能性があります。

 副業で収入を得ることは、年金保険料や健康保険料に影響を与える可能性があるため、副業で収入が増えた場合は、自身の保険料がどのように変動するかを把握しておくことが大切です。
 特に、厚生年金保険に加入している場合や、個人事業主として国民健康保険に加入している場合は、所得が保険料に直接影響するため、副業の収入計画を立てる際にはこれらの点を考慮に入れる必要があります。
 必要に応じて、社会保険労務士や税理士に相談することをお勧めします。

Q61.副業での所得が20万円を超えても、確定申告しなくていい方法は?

 副業での年間所得が20万円を超える場合、原則として確定申告が必要です。
 しかし、「源泉徴収あり」の副業の場合や「確定申告不要申出書」を提出している場合は、手続きが異なります。

 確定申告は所得税法に基づき所得があった個人が所得税の正確な額を計算し、納税するために行うもので副業からの収入もこれに含まれます。
 しかし、事前に税金が源泉徴収されている場合や、本業の雇用主を通じて「確定申告不要申出書」を提出している場合は、個人での確定申告が不要になることがあります。

・源泉徴収がある場合
 副業先が源泉徴収を行っており、その年の他の収入がない場合、確定申告の必要がなくなることがあります。
 しかし、複数の副業がある場合や、本業と合わせて所得が変動する場合は、自身で確定申告をする必要があります。
・確定申告不要申出書を提出している場合
 本業の給与所得者が副業で20万円を超える収入がある場合、その副業の収入について雇用主に「確定申告不要申出書」を提出し、雇用主が年末調整をしてくれる場合、個人での確定申告は不要になります。

 副業での所得が20万円を超える場合、原則として確定申告が必要ですが、特定の手続きを行うことで確定申告をしなくても良いケースがあります。
 それでも、自分の状況がこれらのケースに当てはまるか不明な場合や、複数の副業がある場合は、税務署や税理士に相談することをお勧めします。
 確定申告を適切に行うことで、後から追徴税金が課されるリスクを避けることができます。

Q62.副業を安全に始める際のコツ・注意点は?

 最近、スマートフォンだけで簡単に始められる副業やサイドビジネスが増えており、副業を始めるハードルが低くなっています。
 しかし、副業には詐欺も含まれるため、注意が必要です。
 以下では、副業を安全に始めるためのコツと注意点について説明します。

 まず、就業規則を確認しましょう。
 副業を許可する企業が増えていますが、副業に関連して会社とトラブルになることもあります。
 「副業OK」とされる企業でも、条件が設定されていたり、事前に申告が必要な場合があります。
 就業規則には副業に関する規定が記載されているため、会社員が副業を始める際には、必ず事前に内容を確認することが大切です。

 次に、副業での収入が年間20万円以上の場合は、確定申告が必要です。
 会社員の場合、通常は会社が年末調整を行いますが、副収入が年間20万円以上ある場合は、自分で確定申告書を作成し、税務署に提出する必要があります。
 副業は公的な手続きなしで始められることが多いですが、一定の収入がある場合は、青色申告のために税務署への開業届の提出が有利になることがありますので収入が安定してきたら、開業届を提出しましょう。
 また、副業で稼いだ収入が一定額を超えると、毎年税務署への確定申告が義務付けられます。
 副業で得た収入は雑所得として分類され、年間20万円を超えると確定申告が必要です。
 20万円以下の場合は申告の必要はありませんが、月に1〜2万円程度で年間20万円以下に収まる可能性は低いため、確定申告は毎年行うべきです。
 税金は本業の収入と合わせて計算されます。
 たとえば、年収500万円では所得税が約21万円、年収1,000万円では約87万円になります。
 税金を考慮して副業の収入を調整しましょう。

Q63.高額な報酬は詐欺の可能性がある?

 副業を手軽に始められる現代において、最も警戒すべきは詐欺の存在です。
 「スマホ一つで月10万円稼げる」といった広告には注意が必要です。
 通常、簡単な作業で高収入を得ることは難しいため、過大な宣伝を行う副業は詐欺である可能性が高いと認識しましょう。

 副業を選ぶ際には、運営会社の安全性を確認することが重要です。
 インターネットでの検索では、運営会社の情報が曖昧な場合、その副業は避けた方が賢明です。
 大手企業や知名度が高い、または歴史のある会社が運営しているかどうかを事前に確認することが大切です。
 以下のような案件は、不自然な報酬や業務内容を提示しているため、詐欺であると断定し、関わらないようにしましょう。

・「初月から40万円以上稼げる」といった怪しい報酬を提示する案件
・サプリメントや化粧品の購入を強制する案件「コピー&ペーストだけで月30万円以上」など、不正な業務内容を示す案件
・さらに、通常の募集に加えて、スカウトメールを通じてもこれらの案件が出現することがあるので、注意が必要です。

Q64.おすすめしない副業はありますか?

副業を始めるには、自身の目的に合った方法を選ぶことが重要です。
副業を長く続けたい人、リスクを避けたい人、すぐに稼ぎたい人、将来に役立てたい人、高収入を目指す人にはそれぞれ適さない副業があります。
これらの副業を避けることで、自分に合った副業を見つけやすくなるでしょう。

長く続けたい人には、体力を消耗する配達アルバイトやフリマアプリでの転売がおすすめできません。
これらの副業は本業との両立が難しく、リフレッシュの時間もなくなってしまいます。

一方、リスクを避けたい人にはハイリスクな投資関連の副業やネットワークビジネスがふさわしくありません。
初心者にはこれらのハードルが高すぎるでしょう。

すぐに収入が欲しい人には、アフィリエイトやオーナー業などの時間がかかる副業をおすすめできません。
これらは収益化までに時間がかかるため、即金性に乏しいです。

将来のスキルアップを目指す人には、アンケートやモニター調査などの単純作業の副業は適していません。
これらはスキル習得につながりにくいでしょう。

最後に、高収入を狙う人には、データ入力やポイントサイトなどの低単価な副業はふさわしくありません。
これらでは高額な収入を得るのは難しいでしょう。

以上のように、自身の目的に合わない副業を避けることで、より充実した副業ライフを送れるはずです。

Q65.収入が年間20万円以上であれば、確定申告しなければなりませんか?

 サラリーマンの副業所得(収入-経費)が年間20万円以上になる場合は、確定申告を行う必要があります。

 副業の収入に源泉徴収がある場合、確定申告をすることで、過剰に納付された所得税が還付される可能性があります。
 依頼先から支払調書をもらい、源泉徴収の有無を確認しましょう。

 また、副業収入が雑所得に分類される場合、必要経費を差し引くことができます。
 年間収入が20万円以上でも、経費が多額だった場合は確定申告の必要がありません。
 まずは必要経費を計算し、所得金額を確認することが重要です。

 近年、政府が副業を推奨していることから、スマートフォンを使って簡単に確定申告ができるようになっています。

 ただし、青色申告であれば、副業による収入を上回る経費があれば、損失申告が可能となり、翌年の節税につながります。
 このため、年間20万円未満の収入でも、確定申告にメリットがある場合があります。

 なお、確定申告の詳細については、国税庁のサイトを確認するのがよいでしょう。

Q66.詐欺や犯罪に巻き込まれないよう注意する方法を教えて?

  誰もが手軽に副業に取り組める時代になりましたが、その一方で詐欺や違法行為にも注意が必要です。

  高額の報酬が手に入るかのような広告には十分警戒が必要です。

  さらに、運営会社の情報をインターネットで事前に確認することも重要です。
  情報が曖昧な企業は避け、信頼できる大手企業や知名度の高い事業者を選ぶことで、安全性が高まるでしょう。

Q67.在宅の副業で稼ぐためのポイントを教えて?

 初期は稼げなくても諦めずに続けることが重要です。
 副業は多くの人にとって初めての仕事であり、思うように成果が出ないことがあります。

 しかし、その経験は次につながる貴重な学びとなります。
 うまくいかなかった原因を分析し、効率的な方法を見つけていくことで、徐々に収益を上げていくことができるでしょう。

 また、本業と比べると副業の収入は少ないかもしれません。
 しかし、本業では得られない新しい知識やスキルを身につけられる可能性があります。
 そのため、あきらめずに続けることをおすすめします。

 さらに、自分に合った副業を選ぶことも重要です。
 単に収入を得ることだけを目的とするのではなく、自身の目的に合致した副業を見つけることが大切です。
 目的意識を持って取り組むことで、長期的に副業を続けていくことができるでしょう。

Q68.在宅で副業を安全に行うための注意点を教えて?

①自己管理の重要性
 在宅での副業は自由度が高い一方で、自己管理が不可欠です。
 締め切りを守らなかったり、面倒くさがって更新を怠ったりすると、その後の仕事につながりません。
 作業時間を確保し、細かいスケジュールを立てて計画的に進めましょう。

 ただし、睡眠時間を削って無理して働き過ぎるのは避けるべきです。
 健康を損なうリスクがあります。
 副業を安心して続けるには、自己管理を徹底し、無理のない範囲で仕事をすることが大切です。

②詐欺への注意
 ネットには手軽にできる副業が多数ありますが、中には詐欺の可能性もあります。
 特に、運営会社が不明瞭なサイトや、条件が良すぎる副業には気をつける必要があります。
 詐欺に巻き込まれないためには、知名度の高い信頼できる会社が運営しているサイトかどうかを確認することが重要です。
 副業で稼ぐには、地道な継続が一番の近道です。

③会社の就業規則の確認
 副業を認めている会社は増えていますが、まだ「副業NG」という会社もあります。
 また、事前の申請が必要だったり、認められない副業もあります。
 会社員の方は、事前に就業規則を確認し、人事の方に質問するなどして、必ず確認しましょう。
 トラブルを避けるためにも、会社の方針を把握しておくことが重要です。

Q69.おすすめの副業の探し方を教えて?

①コネクションを活かす
 多くの人が、人脈からの声かけがきっかけで副業を始めています。
 人脈を活用し、フリーランスとして独立したり、実績を活かして新たな副業を得たりと、さまざまな展開につなげています。
 本職や友人関係、異業種交流会やセミナー、ビジネススクールなどで得た人脈が、副業の機会につながることも少なくありません。
 人脈を広げる機会があれば、積極的に活用しましょう。

 ただし、人脈を通じて副業を得る際は、契約関係の確認が不十分なケースがあり、トラブルに巻き込まれるリスクにも注意が必要です。
 報酬や納期などは事前に十分な確認が重要です。

②オンライン
 多くのフリーランスがクラウドソーシングのプラットフォームで案件を受注しています。
 オンラインで完結する仕事が多く、副業の業種選択の参考になります。
 報酬形態も案件によって異なりますが、初心者向けの簡単な案件から始め、評価を重ねることで、より高報酬の案件を受注できるようになります。


 また、自身のスキルを有料で提供するプラットフォームもあり、得意分野を活かした副業が可能です。
 ポートフォリオやプロフィールの工夫が重要で、実績が蓄積されれば報酬単価も上がる可能性があります。

③専門性を活かした副業マッチング
 副業専門のマッチングサイトでは、IT、コンサルティング、クリエイティブ、営業といった専門性に特化しているため、ミスマッチが少ないのが特徴です。
 稼働時間が限られている場合でも、案件が見つかりやすく、クラウドソーシングやスキル販売よりも高報酬の傾向にあります。

 また、エージェントが入ることで、トラブルや契約不履行のリスクも軽減されます。
 さらに、フリーランス向けのマッチングエージェントも増えています。
 報酬は他のプラットフォームより高めですが、エージェントによっては求人内容と合致しない可能性もあるため、慎重に選ぶ必要があります。

Q70.副業を始める人が急激に増えたのはなぜですか?

 副業を選択する人が急増しているのには、働き方改革以外にも、副業にメリットがあるからです。
 副業のメリットをいくつか見ていきましょう。

 まずは収入の増加です。
 副業を通して、本業の給与を生活費に充て、副業収入を貯金や投資に回すことで、資産形成につなげる人もいます。
 長年にわたる平均給与の伸び悩みや、コロナ禍や世情の影響による物価高騰など、生活を守るための収入確保策として、副業が選択されているのが現状です。
 以前は欧米で一般的だった兼業や副業が、日本でも当たり前になりつつあります。

 また、副業を通じて、本業では得られないスキルを習得できるメリットもあります。
 たとえば、本業の営業職が副業でライティングに携わることで、論理的な思考力や言語化能力が向上し、本業にも活かせるといった例があり、これまで関わりのなかった業界の知見を得られるチャンスにもなります。

 さらに、副業は起業への第一歩にもなり得ます。
 報酬とコストのバランス感覚や、税務処理の知識など、経営者に必要なスキルが身につき、副業先との人脈が、独立後の取引につながることもあるでしょう。

 このように、収入の確保、新たなスキル習得、起業への足掛かりなど、副業にはさまざまなメリットがあるのが現状です。

Q71.副業で毎月稼げるようになる秘訣は?

 副業安定的な収入を得るには、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
 まず、最初から上手くいくことは稀で、多くの人が初期の段階で収益を上げられないことを理解しておくことが大切です。
 しかし、ミスを繰り返さずに期限を守り、クライアントとのコミュニケーションを大切にすれば、徐々に成果を上げていくことができるでしょう。

 次に、専門性の高いスキルを身につけることも重要です。
 同じ職種でも、特定の分野や領域に強みを持っていれば、他の競合に差をつけることができます。
 自分の強みを明確にし、それが市場で求められているかを考えることが、副業での成功につながります。

 最後に、自分が楽しめる仕事を選ぶことも重要です。
 副業は自分の裁量で決められるため、仕事内容や業界に興味を持てるものを選ぶことで、長続きする可能性が高まります。
 楽しみながら行える仕事を見つけることが、副業を継続し、収益を上げていく上で不可欠です。

 これらの点に留意しつつ、地道な努力を続けることで、副業を通して安定した収入を得ることができるでしょう。

Q72.稼ぐためにはある程度の継続が必要ですか?

 副業を始める際は、まずは簡単な仕事から始めるのがいいでしょう。
 慣れてきたら、徐々に難しいタスクにチャレンジしていきましょう。
 副業では、専門的な知識や技術が必要になる場合があります。
 そうした能力を身につけていけば、より高い単価の仕事を受注できるようになります。

 副業を続けていくことで、将来的にフリーランサーとして独立する選択肢も生まれてきます。
 ただし、希望通りの収入を得られるようになるまでには、ある程度の時間と努力が必要です。
 無理をせず、継続的に取り組むことが大切です。

Q73.SNSで「「誰でも高収入が稼げる」と宣伝されていますが?

 副業を探す際は、高収入を約束するような案件には十分注意が必要です。
 特に、インターネット上には悪質な業者や詐欺サイトが多数存在しているため、仕事を引き受ける前に、その会社の信頼性を慎重に確認することが重要です。

 近年、特別な資格がなくても誰でも簡単に始められる副業が数多く見られます。
 しかしながら、そのような誰もができる副業の場合、一般的に単価が低めになっています。
 つまり、特別な資格がない限り、本業よりも副業のほうが稼げるというケースはほとんどないのが現状です。
 そのため、高収入を約束する副業や紹介案件には十分警戒する必要があります。

Q74.副業で稼げる金額はどれくらいですか?

 副業で稼げる金額は、副業の種類、時間、スキルなどによって大きく異なります。
 サラリーマンの副業収入の平均は約4万円と言われています。

・データ入力: 月額1万円~3万円
・Webデザイン: 月額3万円~10万円
・ブログアフィリエイト: 月額0円~100万円以上

 詳しくは、拙著「副業で稼げる人は知っている最高のはじめ方」をご覧ください。

Q75.副業で成功するには、どうすればいいですか?

 副業で成功するには、以下の5つのポイントが重要です。

・自分に合った副業を選ぶ
 自分が得意なことや好きなことを活かせる副業を選ぶなど、興味やスキル、時間、目標に合った副業を選びましょう。
・計画的に取り組む
 週に3時間、ブログ記事を書くという具体的な目標を設定するなど、目標設定、スケジュール管理、タスク管理などを行いましょう。
・継続する
 毎日少しずつでもいいので、継続することが大切です。
・学び続ける
 毎日15分間、Webデザインのスキルアップに努めるなど新しいスキルや知識を学び続けましょう。
・情報収集
 副業に関する書籍やブログを読む、副業セミナーに参加するなど、副業に関する情報収集を積極的に行いましょう。

Q76.副業でよくある失敗談は?

 まず、時間管理が上手くいかずに本業に支障が出てしまうことがあります。
 副業をしながら本業の仕事もこなすのは大変なので、しっかりと時間割りを立てて両立させる必要があります。

 次に、すぐに収入が得られず、モチベーションが下がってしまうことがよくあります。
 副業で簡単に稼げるわけではありません。
 最初はなかなか成果が出ないかもしれませんが、あきらめずに続けていくことが大切です。

 最後に、周りの人に副業をバレて、会社や家族から問題になるケースもあります。
 副業をする際は、家族や職場の上司にも相談して理解を得ておくことが重要です。

 たとえば、平日は会社員として働きながら、週末にアルバイトをしていて、睡眠不足になり本業に集中できなくなってしまった、とか、思ったほど収入が得られずに副業を続けるのがつらくなった、といったようなことが考えられます。
 また、家族に内緒で副業を始めたところ、バレて家族と喧嘩になった、ということもあるでしょう。

Q77.副業を始めたいけど、何から始めればいいかわかりません。

副業を始たいけど、どうすればいいかわからない人のために、簡単な3つのステップをご紹介します。

 まず最初に、自分の興味や得意分野を整理しましょう。
 自分が何に興味があり、どんなことができるのかを書き出してみると良いでしょう。

 次に、インターネットや本を使って、副業に関する情報を集めましょう。
 様々な副業の種類や、始め方のアドバイスなどが見つかるはずです。

 最後に、実際に副業を試してみましょう。
 まずは小さな規模から始めて、徐々に拡大していくのがおすすめです。
 たとえば、無料のオンライン講座を受講したり、趣味を活かした小さな副業を始めたりするのがよいでしょう。

 このように、自分を理解し、情報を集め、実践してみることが、副業を始めるための大切なステップです。

Q78.おすすめの副業の選び方は?

 おすすめの副業を選ぶ際のポイントは以下の3つです。

 まず1つ目は、「稼げる副業」を見つけることです。
 様々な副業の中から、しっかりと収入が得られる副業を探し出すことが大切です。

 次に2つ目は、「自分に合った副業」に絞り込むことです。
 自分の性格や得意分野、興味関心などを考え、自分に最適な副業を見つけることが重要です。

 最後に3つ目は、「やりたい副業」を選ぶことです。
 単に稼げるだけではなく、実際にやりたいと思える副業を選ぶことで、長続きする可能性が高まります。

 つまり、稼げる副業を見つけ、自分に合った副業に絞り込み、さらに自分の意欲を持続できる副業を選ぶことが、おすすめの副業の選び方なのです。

 詳しくは、拙著「副業で稼げる人は知っている最高のはじめ方」をご覧ください。

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